現代は「冷え」の時代です。
これはべつに人の心や社会が冷たくなったという比喩ではありません。文字どおり、私たち人間の体が冷えているのです。冷え性といえば女性の専売特許でしたが、冷え性の男性や低体温の子どもも増えています。
地球は温暖化しているのに人間は冷えているというのも皮肉なパラドックスです。でも、これは同じ根っこの問題かもしれません。異常気象は熱波と寒波の両方をもたらしますし、温暖化が進めばやがて地球は氷河期に突入するといわれています。人間の体も同じです。要するに、環境もヒトも「循環」と「バランス」が乱れてきているのです。
原因は何でしょう? どうやら私たちの生活習慣にあるようです。そしていま、多くの人が冷えからくる体の不快な症状に悩んでいます。
低体温になると、体に必要な栄養をとり込んだり、老廃物を排泄したりする機能が低下してしまいます。免疫力も低下し、体調不良を起こしやすくなります。
体温と免疫力には深い関係があります。体温が低いとウイルスを死滅させる働きが弱くなってしまうのです。そのため、風邪を引きやすいし、ちょっとしたことで病気になってしまいます。
東洋医学では昔から「冷えは万病のもと」といわれてきました。近年では西洋医学でも冷えと免疫、自律神経などの関係が明らかにされ、やはり体の冷えが問題視されています。「体を温めると免疫が高まる」とする「体温免疫力」という考え方も一般的になりつつあります。
遠赤外線とバイオセラミック
体を温めるには、食生活、運動、入浴などさまざまな方法がありますが、「遠赤外線」による温熱効果もその一つです。遠赤外線が体内に吸収されるとさまざまな作用が発揮され、体が芯から温まり、私たちの体温や循環のバランスを整えてくれます。
そもそも遠赤外線は太陽光線に含まれていて、私たちの生命と健康を維持するために欠かせないものです。この太陽の恵みを十分に活用するには限界がありましたが、セラミックなどの材料の進歩によって、遠赤外線を人工的に得ることが可能になっています。セラミックは効率よく遠赤外線を放射するという特徴があり、これを利用したサウナや岩盤浴、暖房器、衣料などをみなさんも目にしたことがあると思います。なかでもより人体になじみやすいバイオセラミックという素材は、とくに人間の体に有益な波長を効率よく放出します。
近年では遠赤外線と一酸化窒素(NO)の関係など、温熱効果以外の新しい作用も解明されてきており、バイオセラミック素材の開発と合わせて、健康・医療分野のホットな領域になっています。
Goen 3 Healthでは、この遠赤外線バイオセラミックに関する話題をはじめ、皆さんの毎日の暮らしに役立つ、ライフスタイルとしての健康・美容情報をお届けしていきます。